【冬の髪はなぜ乾燥する?】
ー “髪の乾燥指数” と正しい冬ケア ー
こんにちは。Sii青山の新井です。
毎年冬になると「髪がパサつく」「静電気がひどい」「まとまらない…」という声が一気に増えます。
でもこれ、実は 元々の髪が悪いわけじゃありません。
“冬という季節そのもの”が、髪にとってハードなんです。
今日は、日々お客様と向き合う中で感じてきた冬の髪問題を、ちょっと科学的に、でもできる限りわかりやすくお伝えします。
さらに今回、冬ケアの目安になる オリジナル「髪の乾燥指数」 も作りましたので、ぜひ参考にしてください。
■ 冬、髪が乾燥する“本当の理由”
● 気温が下がる=空気が水分を持てない
空気は温度が高いほど水蒸気を含めます。
逆に冬のように寒いと、空気が持てる水分量が一気に少なくなります。その結果、外気は“カサカサ”。
髪に含まれている水分まで奪われてしまうんです。● 暖房が追い打ちをかける
冬の室内の湿度は20〜30%まで落ちることがあります。
これ、実は砂漠レベル。美容師として長く担当しているお客様でも、冬になると
「急に毛先が固くなる」「広がりやすい」という現象はほぼ共通です。● 湿度が低いと静電気地獄
湿度には“静電気を逃がす”役割があります。
冬は湿度が低いので静電気が逃げてくれない。だから、
髪が広がる
毛先が絡む
キューティクルが乱れる
この三重苦がセットでやってきます。
■ 髪がどれくらい水分を失っているのか?
アメリカの髪科学サイトのデータを元にすると…
湿度 髪の水分量 29% 約6%(とても乾く) 40% 約8% 50% 約10%(快適ライン) 65% 約13% 70% 約14% 湿度50%を下回ると 髪の水分量は10%を切る。
ここから一気にパサパサモードに突入します。
■ 東京の冬は実は“ギリギリ環境”
東京の平均湿度は…
1月:50%
2月:52%
12月:54%
まさに 髪の水分量が10%前後に落ち込むゾーン。
美容師として、冬にパサつき相談が増えるのは当たり前なんです。
■ Sii青山オリジナル「髪の乾燥指数(HDI)」をつくりました
湿度と髪の水分量の関係をもとに、
髪がどれくらい乾燥状態か“見える化”できるようにしました。◎ 髪の乾燥指数(HDI)
HDI =(最大水分量 − 現在の水分量)÷ 最大水分量 ×100
東京冬(湿度50%)の例だと…
髪の水分量:約10%
最大水分量(湿度70%時):約14%
→
乾燥指数:50(要ケアレベル)
■ 冬の髪を守るための“ベストケア”
お客様に毎日お伝えしている内容をまとめると…
● ① オイルは必須
乾燥した空気に水分が奪われる前にフタをしてあげるイメージ。
● ② 洗い流さないトリートメントを重ねづけ
静電気対策にも最高。
● ③ 加湿器(または室内干し)で湿度を40〜60%へ
一番効果が大きいのは 湿度管理。
● ④ シルクの枕 or ナイトキャップ
摩擦ダメージが激減します。
実際、これらを続けていただいたお客様は
「冬でも乾きにくくなった!」
「朝の広がりがぜんぜん違う」
と実感してくださっています。
■ おわりに
冬の髪トラブルは“元々の髪質のせい”ではありません。
季節に合わせたケアをするだけで、髪はちゃんと応えてくれます。乾燥指数を参考にしながら、今年の冬は一緒に乗り越えましょう。
何を使えばいいか迷ったら、気軽に相談してくださいね。
あなたの髪に合わせて、ベストなケア方法をご提案します。
青山・表参道の美容院『Sii(シィ)』は、青山一丁目駅から徒歩5分。カラーと質感改善が得意なプライベートサロンです。独自のヘアケア、似合わせのカラーリング技法、低温デジタルパーマなどとにかく『テクニック×ケミカル』にこだわりを持っています。
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