よくあるご質問
〜パーマ編〜
Q.色んなところで良く見かけるんですけど、デジタルパーマと低温デジタルパーマの違いってなんですか?
A.✂それぞれ使用していく薬剤、温度設定、作業工程が違い、元の髪質のコンディション・仕上がりのデザイン・髪質によって使い分けていきます。
従来のデジタルパーマとは
そもそも毛髪の主成分であるタンパク質に熱を加える事によってタンパク質は凝固します。
このタンパク質の熱変性の固まる作用を利用してしっかりとしたウェーブを作る仕組みになっています。
一般的に薬剤で還元したのちに、ワインディングをしたら90〜120度ぐらいの温度で加温していくことになります。
この作用が持ちの良いカールを生み出すと共にドライヤーで乾かした際の再現性に繋がる仕組みになっています。
熱変性を利用しているのでかかりや持ちなどは良いのですが、その分毛髪への負担も大きく、何度もかけ直したり、元々の毛髪の状態がダメージ過多の場合は施術が難しくなってしまいます。
さらに1度熱変性を起こした毛髪は元通りに修復することは無いので、カールをどこから形成するかがとても重要になり、間違った施術を行うと余分なダメージの原因にもなってしまいます。
卵で例えると?
生卵《豊富なタンパク質》
↓
熱したフライパンに卵を落とす
↓
徐々に卵が固まり始める《タンパク質が熱変性を始める》
↓
そして目玉焼きの完成!=二度と生卵に戻ることはありません。
《毛髪のタンパク質も一度熱変性を起こしたら戻ることもない=カールの形状を長期間保てるようになる》
と言った具合になります。
低温のデジタルパーマとは《オリジナル施術》
従来のデジタルパーマと大きく異る点はまず、温度設定が40〜55度という点です。
毛髪の熱耐性については説明してある通りです。そして特徴としては使用していく薬剤自体のパワーがとても弱いということです。
薬剤の半分はトリートメント成分に近いものに変えているので毛髪自体に負担がかかりづらくなっています。
さらに定着方法もリキッド〜クリームと二段階にすることで、求める仕上がりに近づきやすくなり柔らかい質感になります。
温度が低く薬剤が弱いとかからないのでは?と疑問に思う方もいらっしゃいます。
そこでもっとも大事になってくるのはカットになってくるかと思います。
髪質を見極め動かしたい毛束を想像し、ここまで土台をしっかり作ったうえで優しいカールの形成を作っていくという形になってきます。
なので優しい薬剤を使えば良いというわけでは無く、全てを計算したうえで施術するのが1番最適な方法かと思います。
髪質、仕上がりに合わせて使い分けましょう
デジタルパーマも低温デジタルパーマもどちらもホット系パーマなので熱を利用してかけることに変わりはありません。
ですが、それぞれ作用していく部分に違いがあり、質感も大きく異なってきます。
それらをしっかりと理解し、最適な施術を行うことでパーマスタイルの楽しみが増えると思います。
ぜひご参考下さい。
青山・表参道の美容院『Sii(シィ)』は、青山一丁目駅から徒歩5分。カラーと質感改善が得意なプライベートサロンです。独自のヘアケア、似合わせのカラーリング技法、低温デジタルパーマなどとにかく『テクニック×ケミカル』にこだわりを持っています。
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