コラム
〜カラーリング編〜
カラーリングってやればやるほど痛むはずなのに、カラーリングしたら髪にツヤが出るのはなんでだろう?
確かに過度にカラーリングを行えば痛みに直結すると思います。ですが色味が抜けきった状態にしておくより、色味を入れておくことで、毛髪の光の反射が均一になり、ツヤが出るように見えるのです。
カラーリングでツヤが出る原理
そもそも髪のツヤは、髪に光が反射することで生まれます。そして、その髪の状態で見え方が変わります。
毛髪に当たった光には、毛髪表面で反射するものと、毛髪内部を通過して反射するものと2つあり、この2種類は合わさったものがツヤとして認識されています。
既染毛は、毛髪表面のキューティクルだけでなく、毛髪内部のコルテックスもダメージを受けています。そのため、毛髪表面で光が乱反射してしまうと、同時に毛髪内部でも光の乱反射が起こってしまうのでツヤが無くなってしまうのです。
ただし、ヘアカラー剤には毛髪補修成分としてキューティクルやコルテックスのダメージを補修する成分が配合されているため、毛髪の表面や内部が修復され、乱反射が正反射に変わりツヤが良くなるということになります。
ちなみに新生毛の場合は毛髪にダメージが無いか、あっても大きなダメージでは無いので正反射を起こしやすくなっています。ですが、毛髪が黒いため、光りが吸収されてしまい、ツヤを感じにくくなってしまいます。
カラーリングすると手触りが良くなる原理
ヘアカラー剤に含まれる毛髪補修成が、キューティクルやコルテックスのダメージを修復するため、ヘアカラー施術によって手触りが良くなることもあります。
キューティクルの補修成分
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《分岐脂肪酸》
キューティクルの隙間に入り込み、毛髪疎水性にしてダメージを修復する。コルテックスの補修成分
↓↓↓
《コレステロール誘導体》&《セラミド》
コルテックスの空洞を埋め、バリア機能や水分保持機能を高め、ダメージを修復する。
上記に言えるカラーリング、カラー剤の良い部分というのは、決して全てのものに言えるわけではありません。
カラー剤と一口に言っても、値段も効果も本当に多種多様です。なのでカラーリングをすることで、ツヤが出るものもあればそうでないものもあります。
カラーリングのいい部分だけを見て過度の施術を繰り返してしまうと、結局ダメージに繋がってしまうのでくれぐれもご注意下さい。
また、ホームカラーのものでツヤやサラサラな指通りを手に入れるのは少し難しいかもしれません。
どうしても配合されている成分が違うのと、サロンで染める場合は美容師さんのテクニック《技術》もプラスされているので仕上がりに大きな差が出てしまいます。
その辺を踏まえたうえで、今後どのようなカラーデザインを楽しんで行くかを、担当の美容師さんに相談しみるのもとても良いとお思います。
青山・表参道の美容院『Sii(シィ)』は、青山一丁目駅から徒歩5分。カラーと質感改善が得意なプライベートサロンです。独自のヘアケア、似合わせのカラーリング技法、低温デジタルパーマなどとにかく『テクニック×ケミカル』にこだわりを持っています。
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