コラム
カラーリング編
カラーリングって時間が経つとどんどん色が抜けてしまうけどそんな理由が少し分かるお話。
髪色の褪色と使用する水のph《酸性かアルカリにどれだけ傾いているかを表す数値》が関係しています。
phの数値
0〜14までの数字で表記されていて真ん中の7が中性となります。0〜6が酸性で8〜14までがアルカリ性となっています。
どんな事が起きてるのか?
カラーリング後、毛髪内部にとどまっていた染料がキューティクルのすきまから流れ出て行く事を『褪色』と言います。通常は閉じていて、毛髪内部の染料の流失を防いでいるキューティクルが膨潤して開くと、染料が外に出やすい原因となります。
毛髪を膨潤させる1番の原因はアルカリです。
つまり、アルカリ性の水をカラーリングされた毛髪に使用すると、褪色しやすくなるということです。
では、酸性の水で洗えば改善されるのか?実はそんなに単純な話では無く、酸性の水を使用すると色そのものが変わってしまう『変色』を引き起こしてしまうのです。
酸性の水は、褪色を遅らせるには効果的ですが変色のリスクが高まるということになります。
ちなみに日本の水道水の平均的なphは5.8〜8.6と言われているので、ややアルカリ性に傾いていると言えます。
美容室など特に影響が出やすい施設などではph7の中性に調整されていることもあります。
色味によって褪色の仕方が変わるんです
大きく分けると以下のように3つに分類するとこが出来ます。・ブラウン系ー色調は淡くなるが色味はさほど変わらない
・カッパー系《暖色》ー鮮やかさが失われ、ブラウンに変わっていく
・アッシュ系《寒色》ー青みがなくなり、グレーに変わっていく
と言うような仕組みになっていて、褪色の主な原因は、毎日のシャンプーやトリートメント、紫外線などがあげられます。特にシャンプーやトリートメントは回数が増えるに従い、毛髪内に残存する染料を減らしていくことになります。
ただ、ブラウン系の色味はシャンプーやトリートメントの回数が増えても、毛髪内部に留まる色素が多いです。
その一方、アッシュ系は少なくなりやすいという特徴があります。
ブラウン系の色素は分子が大きく、キューティクルから流れ出にくいが、アッシュ系の色素は分子が小さいために流れ出やすいという事になり、色味によって褪色の度合いが変わるということになります。
熱を加える事でも色が変わります
カラーリングされた毛髪は熱によっても変色します。これは熱によって毛髪内に留まっていた染料の分子が壊されてしまうからです。
変色は温度が高くなればなるほど激しくなり、同じ温度の場合だと時間が長くなるほどに進みます。アイロンを使う施術の前にはケアをしっかりした方が色持ちを良くする事が出来ます。
このように褪色の原因を知っているだけで色みを長持ちさせる事に繋がります。
せっかく綺麗に染めて頂いたカラーデザインを長く楽しんで頂ければなと思います。
ぜひご参考下さい。
青山・表参道の美容院『Sii(シィ)』は、青山一丁目駅から徒歩5分。カラーと質感改善が得意なプライベートサロンです。独自のヘアケア、似合わせのカラーリング技法、低温デジタルパーマなどとにかく『テクニック×ケミカル』にこだわりを持っています。
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