コラム
〜カラーリング編〜
突然ですが
このヘアスタイルの色って何色に見えますか??
という質問を色んな方にしてみました。
ちなみに、染めた直後で店内の照明のみで自然光などはプラスしておらず、撮りっぱなしの加工無しです。
返って来た答えは本当に様々で
アッシュ系?ちょっと紫入ってる?ボルドー?はたまた少しグレーかな?
と言った具合にたくさんの意見に分かれました。
こんなにたくさんの見解が出た中で一つの共通点が生まれました。
それは
透明感凄いあるね
色んな色味の表現に分かれたのにこの透明感というポイントは合致しました。
透明感が出るポイントの一番重要な部分は色が濁っておらず、クリアであることだと思います。
では先程、色々お答え頂いた色味が間違っているのか?
決してそんなことは無く。見え方によってはそう見えるかもしれません。
ただ、事実として言えるのは今回使用した薬剤は
ナチュラルなブラウンです。
これを言うとほとんどの方に驚かれます。
凄く特別なブラウンと言うよりは、髪質・肌質に合ったブラウンと言えます。
余分な色味は混ぜないでシンプルに染め上げた結果こうなります。
透明感がある色味の魅力とは?
やはり一番は毛髪がとても綺麗に見える事と、柔らかく見える事です。
柔らかく見える事で太く硬い髪質の見え方が変わったり、錯覚を利用して毛量が多い方も毛量が減ったように感じます。
このように様々なメリットを引き起こすのが透明感のあるカラーの醍醐味かと思います。
なぜこうなるのか?
一番は髪質の事をしっかり理解していることと、残留ティント《色味》のバランスを確実に読み取る事です。
一人一人髪質は全く異なるので、使用薬剤にも向き、不向きがあります。そこをまずしっかりと見極める事が大切になります。
自分のカラー理論で最も大事にしているのは
ご来店して頂いた状態のコンディションニング確認です。
どういう事かと言うと、例えば二ヶ月に一度、定期的にカラーリングされる方がいたとします。
赤味の出ない色味のアッシュ系がお好きなので、色味も毎回アッシュ系で染めるとします。
そうすることでアッシュ系に傾きやすくより求めている色味になるかもしれません。
ですがアッシュという色味は厳密には青という色素になるので、日本人のメラニン色素が多い黒髪に染め続けると濁ってしまう事もあります。
こういった濁りが好きな方もたくさんいるので、一つのデザインとして確率されているのも事実です。
また、定期的に同じ色味に染めているからと言って、ご来店の際の褪色具合が同じということはありえません。
なぜなら、ご来店されるまでの間の二ヶ月間を全く同じように過ごすという事が無いからです。
二ヶ月という歳月があれば、旅行などに行かれていていつもとは違う環境でヘアケアをする場合もありますし、時期によっては晴れの日が続いて紫外線を多く浴びているかもしれません。
もしくはお仕事がとても忙しい時期に入り満足のいくヘアケアが出来なかった時期があるかもしれません。
このように要因をあげればきりが無いほどたくさんあります。
なので前回この色味で染めているから今回はこの薬剤を使うといことは一切しません。
もちろん情報として、前回の施術内容はしっかり確認します。
確認したうえでご来店された状態を一番重要視して施術することで、最適なヘアデザインを楽しむきっかけになるかと思います。
ぜひご参考下さい。
青山・表参道の美容院『Sii(シィ)』は、青山一丁目駅から徒歩5分。カラーと質感改善が得意なプライベートサロンです。独自のヘアケア、似合わせのカラーリング技法、低温デジタルパーマなどとにかく『テクニック×ケミカル』にこだわりを持っています。
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