コラム
〜ヘアケア編〜
毎日抜け毛があるんだけどこれって正常?それとも病気か何か?そんな脱毛の疑問を解消するお話。
日本人はだいたい毛髪が10万本と言われていて、毎日自然に抜ける本数は50〜100本と言われているので、毎日抜けることは自然の現象なのでご安心下さい。ただ、自然に抜けるのとは別の要因があることもあります。
自然な脱毛とは
毛髪にはヘアサイクル《毛周期》と言って、休止期、退化期、成長期、発生期といって分類することが出来ます。
休止期から発生期にかけて抜け落ちるのが自然な脱毛と呼ばれています。
脱毛した毛根が、棍棒状の形《マッチ棒のような形》をしていれば大丈夫と言えます。
しかし、根元が先細りになり毛根の膨らみが無いなどの場合は、頭皮や根元のコンディションが何らかの理由で悪くなっている可能性があります。
・休止期→毛根部が押し上げられ、毛髪が頭皮に留まっているだけの期間。いずれ抜け落ちる。《4〜5ヶ月》
・退化期→成長が終わって、毛球が縮小し、毛乳頭が活動を停止する期間《1〜1,5ヶ月》
・発生期→毛乳頭が新たに活動を始めてまた新しい毛髪を再生させ、休止期に入っていた古い毛髪は押し出されるようにして抜け落ちます。
・成長期→毛髪が成長する期間《3年〜5年》というのが一般的な流れになっていて、自然な脱毛のほかに、毛根の異常や病気が原因で起こる場合もあります。
さまざまな脱毛
病的脱毛
・円形脱毛症→円形《1〜2個》で境界が明瞭に生じる脱毛。
悪性の場合は、多発、融合し、不規則な形になることもあります。
全頭や眉毛、ひげなどの脱毛を伴うこともあります。脱毛をした毛根の形は異常に収縮していて、アレルギーやストレス、自律神経障害、アトピーなどが原因で発生すると考えられています。
・全身疾患性脱毛→高熱が数週間続いたり消化管に腫瘍が生じた場合に見られる急性的な脱毛。
ミネラルやビタミン欠乏症、肝硬変や糖尿病などで慢性的に発生する。
外因的脱毛
・ダイエット性脱毛→ダイエットによる脂肪・タンパク質の不足により頭皮が乾燥して発生する。
・内服薬剤脱毛→疫病治療のための抗癌剤などの投与によって発生する。
機械的脱毛
・乳児後頭部脱毛→生後1ヶ月〜数ヶ月後に、枕との摩擦によって後頭部に生じる事があり横に広がる脱毛や断毛もあります。
首がすわるころには、自然に軽減し、歩き出すころには完治する。
・トリコロチロマニー→精神的不安定、欲求不満といった心因的因子や総合失調症・うつ病といった精神的疾患によって自分で毛髪を抜いてしまう脱毛。
・結髪性脱毛→結ぶことによって毛髪が強く引っ張られ、毛根部に軽い炎症を起こし、毛乳頭が萎縮して発生する脱毛。
断毛
・薬剤性断毛→毛穴から薬剤が浸透し、一部薬液が過剰にたまると、強く作用して毛髪の一部が切れて抜けてしまいます。
毛根が無いのが特徴で、毛球自体は健在であるため、時間がたてば元通りの毛髪が生えてくるようになります。
毛根の異常脱毛
・老人性脱毛→主として50歳以上の男性に見られ、頭皮の硬化を伴い、前頭部から後退していく老化による脱毛
・男性型脱毛→若年《20代後半》男性に起こる、前頭部から後頭部にかけて発生する脱毛です。
過剰な活性型男性ホルモンの影響で、毛母細胞の細胞分裂が鈍化することで成長期が短くなることが原因です。
・粃糠《ひこう》性脱毛→思春期以降の男性に見られる脱毛。
頭部は絶えず灰白色の細かいフケが散布状にあり、痒みを伴います。また、毛髪は乾燥して光沢を失っており、細く短い状態です。
・脂漏性脱毛→毛髪は細く、柔らかくベタつき、頭皮は油性で、次第に薄くまばらになっていく脱毛です。
男性ホルモンにより皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まることで起きてしまいます。
このようにカテゴリー分けをするとかなりの量になります。ですが、どのような状態が原因で引き起こされるのかを知っているだけで、対応策が生まれていくのでぜひご参考にしてみて下い。
青山・表参道の美容院『Sii(シィ)』は、青山一丁目駅から徒歩5分。カラーと質感改善が得意なプライベートサロンです。独自のヘアケア、似合わせのカラーリング技法、低温デジタルパーマなどとにかく『テクニック×ケミカル』にこだわりを持っています。
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