コラム
〜カラーリング編〜
マニキュアって言葉は良く聞くけどイマイチ仕組みが分からない気がするなぁ〜
一般的なカラー剤はアルカリ剤なので毛髪内部まで浸透します。一方マニキュアは酸性染料なので、毛髪内部までは浸透せず過度なダメージを抑える事が出来ます。
ヘアマニキュア《酸性染毛料》で毛髪が染まる仕組み
ヘアマニキュアに配合されている酸性染料は、マイナスの電荷を持ち、毛髪を構成しているケラチンタンパクのプラス部分とイオン結合することで毛髪を着色することが出来ます。
アルカリ剤や過酸化水素水を使用しないので、毛髪へのダメージは無いと言われる事が多いです。
しかし、染料を浸透させようとして、ベンジルアルコールやエタノールなどの浸透剤が配合されていることもあるので、毛髪への負担が全く無いとは言い切れません。
ヘアマニキュアが毛髪を染めるプロセス
毛髪の表面は通常、ドライの状態でプラスに帯電しています。
そこへマイナスの電荷を持った酸性染料が付着することで、毛髪のプラス電荷とイオン結合を起こします。
また、酸性染料は分子径が大きいのでコルテックス内部までは浸透出来ません。
なので、キューティクルやコルテックスの浅い部分のみで染着し、色持ちはだいたい3〜4週間程度になります。
ヘアマニキュア《酸性染毛料》は何で出来てる?
酸性染料
分子径が大きく毛髪内部まで浸透しない。マイナスの電荷を持ち、毛髪のプラス電荷とイオン結合をする。
浸透剤
染料をより浸透させるために配合される《ベンジルアルコール・エタノールなど》
基剤
界面活性剤→クリームの剤形を作る。成分の浸透促進効果もあります。
油脂類→クリームの主成分→毛髪を保護する働きもあります。
酸
phを酸性にするために配合される《グリコール酸・乳酸など》
毛髪保護成分
PPT・アミノ酸・植物エキスなど毛髪ダメージを防止・補修します。
増粘剤
粘性や塗布時の操作性を高めます。
安定剤
酸化防止剤・パラベン・金属封鎖座など製品を安定させるために必要に応じて配合されることもあります。
アルカリカラー剤と最も大きな違い
それは、ずばりマニキュアには明るくする力が全く無いという事です。
そして黒髪の新生部に特に変化は起きず《ツヤは出ます》既染部で脱色されている状態、白髪には反応します。
なので、痛みにくい薬剤だからと言って何でも出来るわけではありません。
また、地肌に直接塗布することが無いので、お肌が敏感な方でも染められるようになています。
使用用途や使用法を理解したうえで使用していくと良い効果が得られるはずなのでぜひご参考下さい。
青山・表参道の美容院『Sii(シィ)』は、青山一丁目駅から徒歩5分。カラーと質感改善が得意なプライベートサロンです。独自のヘアケア、似合わせのカラーリング技法、低温デジタルパーマなどとにかく『テクニック×ケミカル』にこだわりを持っています。
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