Siiの日常
先日ずっと髪を伸ばされていたお客様がヘアドネーションに髪を寄付したいとのご要望がありましたのでそのお手伝いをさせて頂きました。
ヘアドネーションとは
様々な事情により頭髪になんらかの悩みを持たれている18以下の子どもたちに、フルオーダーメイドの医療用ウィッグを提供する活動の事です。
詳しくはこちら→http://www.jhdac.org
もうかれこれ5年程担当させて頂いてるM様に今回ご協力頂きました。
きっかけはNHKの番組を見たときにこんな取り組みがあるというのを初めて知り、自分にも協力出来るのではないかと思ったのが始まりだそうです。
こんな風に自然と協力出来てしまうところがとても素敵で、自分もM様を見習わなければなと思いました。
一口にただ髪を送れば良いだけではなく
このようにしっかりブロッキングを取り、髪がバラバラにならないようにゴムでまとめる必要があります。
そしてゴムでしっかりまとめた状態でカットするとこのようになります。
M様は元々とても髪が綺麗なのでとてもコンディションが良い毛束がたくさん作れました。
ウィッグを作る長さ
規定としては31センチ以上であり、その長さがあるとウィッグ制作にとても約に立つそうです。
もちろん31センチ無くてもまた別の用途がありとても必要とされています。
現状は50センチ以上の髪が一番不足しているというのも今の問題点の一つだと言えます。
31センチ
数字だけだとあまりピンと来ないかもしれないのですが、人は一年で平均15センチ前後伸びるので、全くカットをしないにしても二年。
中々そう言った事も難しいと思うので、実際は定期的にカットを加えながらなので、二年半〜三年はかかると思います。
これは日数に換算すると中々時間がかかっていてとても簡単では無いと思います。
送る髪のコンディションにそこまで厳しい規定は無いですが、状態が良ければ良いほど色んなヘアスタイルの手助けにはなると思います。
まだまだ
認知度が低く、なんとなく聞いた事があったり詳しい取り組みは知らない方がほとんどだと思います。
そんな中、全国から多くのボランティアが集まり少しずつ少しずつ形になっていると思います。
こんなにたくさんの方の協力があるのに、ウィッグの制作待ちの方がまだ100名以上います。
一体のウィッグ制作には約30人の髪が必要になるので、そう考えるとまだまだ足りないのが現状です。
自分に出来ること
提供を希望されている方の髪をしっかりカットすることぐらいしか出来ません。
実際に提供される方に比べたらとても微々たるものですが、お客様の協力を経て困っている方のほんの少しでもお手伝いが出来ればなと思っています。
M様の『髪は時間が経てばいつか伸びるので協力出来ることはしたい』と言った言葉はずっと忘れることはありません。
M様ご協力本当にありがとうございます。
Sii/青山一丁目/美容院/ヘアスタイル/ブログ/コラム/口コミ/新井徹
最近のコメント