よくあるご質問
〜パーマ編〜
Q.パーマをかけたいんだけど、パーマってすごく傷むイメージがあるんですけど実際どうですか?
A.✂傷まないパーマというものが存在しないのでパーマは傷みます。ただし、どういった事が傷みに繋がるかを理解しておくと、最小のダメージに抑える事ができ、パーマスタイルを楽しむきっかけになると思います。
施術不良によるダメージポイント
ワインディング《テンションのかけすぎ》
不必要なストレスが毛髪にかかることで、キューティクルやコルテックスが傷む原因となります。
1液《過剰作用》
過剰を起こすと、必要以上にシスチン結合を切ったり、アルカリ膨潤させすぎて毛髪成分を流失させてしまいます。過剰作用には色々な原因があります。
・ダメージレベルに対して強すぎる薬剤選定
・1液のつけむら
・処理剤の不適切な使用
・中間水洗が不十分などがあげられます。
中間水洗《1液の除去不足》
中間水洗で1液をしっかり流しておかないと、2剤の酸化作用がきちんと働かない《1液の作用が止まらない》
2液《作用不足・過剰作用》
作用不足によって、シスチン結合が十分に再結合されないと、システイン酸が毛髪内部に生じ、ダメージに繋がってしまいます。酸化させ過ぎても、シスチン結合が切れてしまう事もあります。特に作用不足を起こすことで大きな要因となってしまいます。
・放置時間が短すぎる
・2液のつけムラ
・中間水洗が不十分などがあります。
熱処理《タンパク質の熱変性》
毛髪に熱を加え過ぎると、タンパク質の熱変性が過剰に起きてしまいます。加熱機器の設定温度が高い、時間が長い、熱処理時の毛髪の傷みが進みすぎている。
中間水洗が不十分でアルカリが残留している状態で加温してしまったりすると施術でのダメージ要因となります。
これだけ痛む要因がありすぎると益々パーマをやらなくなってしまうかもしれません。ですがそういった問題点を解決してくれるのが毛髪に適した処理剤かと思います。
処理剤の使用と目的
パーマによるダメージの進行をさせないために、処理剤を使用することはとても大切だと思います。
処理剤の目的は様々なポイントがあります。
・毛髪のダメージレベルに応じてパーマ剤の過剰反応を防ぐ
・複雑にダメージした毛髪に対してパーマ剤を均一に作用させる
・損傷の進行を防ぐ
処理剤の代表例
・PPT類→毛髪から流失したタンパク質を補い、1剤の過度な浸透を防ぎ、カールの形状をしっかり出す。
・セラミド→パーマ剤のアルカリ成分で失われやすい、油分を補給し、毛髪内部成分の接着性を高める。
・NMF→ダメージを受けた毛髪の水分保持力を改善し、しっとり感を与える。
・定着剤→セルロースやシリコーンに代表される高分子化合物の一つで、PPT類などを毛髪内に定着させると同時に、損傷したキューティクルを擬似皮膜《キューティクル》で保護する役割があり、1液の過度な浸透を防ぐ働きがあります。
他にも多数ありますが簡潔に言うとこのような種類があります。ですが、なんでもかんでも処理剤をたくさん付ければ良いというわけではありません。
過剰に処理剤を付け過ぎる事で薬剤の浸透を妨げ過ぎて、結局薬剤が反応している時間が多くなってしまいます。
そうすることによってダメージに繋がり毛髪の損傷を引き起こしてしまいます。
さらにパーマの工程はカットと連動するものなので、カットベースの段階で傷みやすい状態《すきすぎたり》を作ってしまうと、どんなに良い薬剤を用いて完璧な処理剤を使っても理想のパーマは難しいと思います。
ぜひご参考下さい。
青山・表参道の美容院『Sii(シィ)』は、青山一丁目駅から徒歩5分。カラーと質感改善が得意なプライベートサロンです。独自のヘアケア、似合わせのカラーリング技法、低温デジタルパーマなどとにかく『テクニック×ケミカル』にこだわりを持っています。
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